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慣れてきた頃が、いちばん危ない。雨の日の出動で、初心を思い出した話

仕事に慣れてきた頃って、ちょっとだけ気が緩みますよね。警備の現場でも、それは同じでした。

待機に入って、2ヶ月ほど

私の仕事は、緊急時に備えて待機し、連絡が来たら現場に向かうスタイルです。この連絡のことを、現場では「発報(はっぽう)」と呼んでいます。

待機に入って2ヶ月ほど。現場の数も4つ、5つとこなして、流れもなんとなく分かってきた頃でした。

洗濯物を取り込んでから、出発した

その日、発報があったとき、空は今にも降り出しそうでした。干していた洗濯物が気になって、取り込んでから家を出ました。

自分では、わりと早めに出たつもりでした。知らない場所でもなく、道に迷う心配もない。ところが雨で電車が遅れ、予定より到着が遅くなりそうに。向かっている途中で、会社から「あとどれくらいで着きますか」と電話がかかってきました。「今ここです。これくらいかかると思います」と答えるしかありませんでした。

珍しく、社員さんがいた

現場に着くと、いつもはいない社員さんが立っていました。今は内勤をしている方です。

注意されたのは、遅れたことよりも服装でした。どうせ現場でカッパを着るからと、シャツのボタンもろくに留めず、上からアウターを羽織って隠していたんです。

言われてみれば、その通り。急いでいたとか、雨だったとか、理由はいくらでも並べられます。でも、それは言い訳でしかありません。

初心、忘るべからず

この日は、「ああ、ちょっと気が抜けてたな」と、身が引き締まる思いがしました。

始めたばかりの頃は、服装ひとつにも気を張っていたはずです。慣れてくると、そういう小さなところから緩んでいく。きっと、どんな仕事でもある話だと思います。

慣れてきた頃にこそ、初心を思い出す。そんな、現場あるあるの一日でした。

ガードマンたけし

ガードマンたけし。普段はクリエイティブの仕事をしながら、夜勤の警備員として現場に立っています。きっかけは、ちょっとした収入の不安と、生活のリズム。気づけば、もうすぐ3年。警備って実際どうなの?という素朴な疑問に、現場にいる人間の目線で、できるだけ正直にお答えしていきます。

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