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初めての片側交互通行。指示を出す側に立った夏の日の話
前回は、交通誘導の立ち位置について書きました。今回は、そのあと初めて片側交互通行を任された日の話です。やり方の解説というより、「初めてのときって実際どうだったの?」という体験談として読んでもらえたらうれしいです。
今でこそ夜勤が中心の私ですが、警備員になったばかりの頃は、日勤の現場がほとんどでした。先輩について回りながら、少しずつ現場の空気に慣れていった時期です。
ついに、片側交互通行の現場へ
そんなある夏の暑い日、ついに片側交互通行を担当することになりました。
怖いというわけではないのですが、正直、少し緊張しました。それまでの幅寄せや歩行者の誘導は、身振りや声かけで「こちらへどうぞ」と案内する仕事。もちろん大事な仕事ですが、役割はあくまで、注意を促すことです。
片側交互通行は違います。誘導員が一つミスをすれば、渋滞や事故につながり、周りにも迷惑がかかってしまう。注意を促すのではなく、はっきりと指示を出す側に立つ仕事なんです。そんな責任のあるポジションを初めて任されるのですから、身が引き締まる思いでした。
普段は夜勤が多い私ですが、今振り返ると、最初が昼間の現場だったのは本当にいい経験だったと思います。
夜は暗いので、相手の合図が見えにくくなります。合図に使えるのも基本的には誘導灯だけです。それに比べて昼間は、赤と白の手旗が使えます。赤は止まれ、白は進め。とても分かりやすい合図を出せるんです。
無線は用意したけれど、目線だけで十分だった
その日の現場は、相方との距離が短めでした。一応無線も用意していましたが、ほとんど使いませんでした。
お互いの姿がはっきり見えるので、目線だけで合図が通じたんです。こちらで車を止めたいときは赤い旗を出せば、向こうもすぐに止めてくれる。迷うことがなく、とてもやりやすかったのを覚えています。
正直なところ、手旗でやれたおかげで、不安はあまりありませんでした。
実は、ベテランの先輩がほとんどリードしてくれていた
これは後になって分かったことなのですが、片側交互通行は基本的には2人でやるものの、慣れた人なら1人でも車の流れをコントロールできてしまうくらいなんだそうです。
その日、相方をしてくれたのはかなりベテランの先輩でした。今思えば、現場の流れはほとんど先輩が作ってくれていて、私は合図を出す練習をさせてもらっていた、という感じです。
それが、私の初めての片側交互通行の正直な印象です。
やりながら覚えた、車の出し方・止め方のコツ
それでも、実際に立ってみて学べたことはたくさんありました。
たとえば、こちらの番が終わる前に、ある程度車を前に出しておくこと。それから、車が詰まりそうだと思ったら、少し早めに流れを切るよう運転手さんに合図を送ること。
こうしたコツは、教わるだけではなかなか身につきません。やりながら覚えられたのは大きかったですし、その後の現場でもずっと役に立っています。
立ってみて初めて分かったこと
それまでは、片側交互通行の誘導員さんを見ても「交互に車を通すだけでしょ?」と、もっと簡単なものだと思っていました。
でも実際に立ってみると、誘導員はいろいろなことを考えながら車を出したり止めたりしているんだと、初めて分かりました。正直、やってみるまで想像もしていなかったです。
おわりに
これから警備の仕事を始める方で、片側交互通行に不安がある方もいると思います。でも最初は、先輩がしっかりリードしてくれることが多いはずです。まずは合図をはっきり出すことから、少しずつ慣れていけば大丈夫だと思います。
それでは、また次の日報で。