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動き回るほど危ない。交通誘導の立ち位置【対車両編】
交通誘導の立ち位置は、研修よりも現場でやりながら覚えていきました。全部を誰かが教えてくれるわけではないので、教わったことと、先輩の立ち方を見て自分で学んだことの両方です。今回は、そんな基礎の基礎の話です。
見てもらおうとして、動き回っていた
始めたばかりの頃の私は、とにかく車に自分を見てもらおうと必死でした。目立たなきゃと思って、余計に動き回っていたんです。今思えば、地に足がついていない、ふわふわした状態でした。
それを「その位置だと危ないですよ」とやんわり指摘してくれたのが、二回りほど年下の先輩ガードマンでした。
現場では、こうして先輩から注意されることもあります。でもそれは、そのままだとガードマン自身が危ないから言ってくれていることです。相手が年下でも、違う会社の人でも関係ありません。注意されたら、まずは一度飲み込んで、素直に受け止める。この姿勢は、立ち位置そのものと同じくらい大事だと思っています。
動くガードマンは、急に動く子どもと同じ
やってみて分かったのは、そんなに動く必要はない、ということでした。
運転する側から見ると、止まっているものはよけられます。でも、急に動く子どもには「えっ、なんでこっちに来るの?」とヒヤッとしますよね。ガードマンが動き回るのも、それと同じなんだと気づきました。
そもそも、足で出す合図というものはありません。足は止めて、車に当たらない位置にしっかり立つ。そこから手と誘導灯で合図を出す。それが車に対する正解でした。
誘導灯は、胸より上に
もうひとつ意識しているのが、誘導灯の高さです。車に向けて合図を出すときは、誘導灯が常に胸より上、肩くらいの位置に来るようにしています。
低い位置だと、運転席から見えにくいんです。特に夜は、せっかくの光が見えなければ意味がありません。
意地になって、止めようとしない
立ち位置というより心構えですが、いちばん大事だと思っているのがこれです。
警備員には、車を強制的に止める権限はありません。警備業法でも、警備員に特別な権限はないとされています。私たちは、あくまで「止まってください」とお願いしている立場です。
もちろん、ちゃんと止まってもらえるように合図は出します。でも、無理はしない。警備員が事故にあってしまったら、安全を守る意味がありません。周りの安全だけでなく、自分の体と命も守るのが仕事だと思っています。
だから、コーンの中にいる
そのため、基本は作業帯(コーンとバーの中)に立つようにしています。工事の現場では、コーンやバーで区切られたスペースのことを「作業帯」や「規制帯」と呼びます。
理由はもうひとつあります。道路に出て誘導灯を振り回すと、通る車に当たってしまうことがあるんです。めったに起きることではありませんが、もし当たればトラブルのもとになります。誘導灯は、自分の立っている範囲の中で振る。そうあるべきだと、現場で感じました。
これから始める人へ
最初はどうしても、目立とうとして動いてしまうと思います。私もそうでした。
でも、足は止めて、誘導灯は胸より上、そしてコーンの中から。これだけ覚えておくと、車からも読みやすく、自分の身も守りやすくなります。立ち位置は現場によって変わるので、あとは先輩の立ち方を見ながら、少しずつ覚えていけば大丈夫です。
